インドネシアの食文化について

インドネシアの食文化

インドネシアは、約300の民族が暮らしています。
そして、法律で宗教の信仰を義務づけられているため、
食文化にも宗教思想が大きく関わってきています。
例えば、インドネシアの88%がイスラム教のため、
ほとんどの場所で豚肉を食べることはできません。
また、1万以上の島々で構成され地域によっての気候や習慣によって、
それぞれ独特の食文化があります。
さらにヨーロッパやアラブ、アジアなどの諸外国との貿易も盛んなため、
各国の食文化からも影響を受けています。
しかし、どこの地域にも共通して言えるのは
挨拶のひとつとして「スダマカン?(ごはん食べた?)」
という言葉を掛け合うところです。
日常的に「おはよう」「こんにちは」のあとに「ごはん食べた?」という
言葉が交わされています。
それだけ「食」が大事だと思われている文化なのです。

インドネシア料理の種類

多民族国家のインドネシアではさまざまな食文化があります。
パダン料理は辛く、ジャワ料理は甘い、スンダ料理は生野菜が多い、
観光客の多いバリ料理は外国人の口に合うようなアレンジ型インドネシア料理、
とインドネシアには地域によって料理にも特徴があります。

一般的なインドネシアの食文化の特徴

一般的なインドネシアの食文化の特徴としては、
とにかくお米をよく食べるということです。
日本人よりも良く食べていて3食とも必ずお米が出ます。
また、魚介類や豆腐を揚げたり炒めたりしたものが
おかずでよく食べられています。肉は鶏肉がほとんどです。
暑い気候や日持ちさせるために味付けは濃い目で、香辛料もよく使われます。
サンバルと呼ばれる甘辛い味のチリソースは、一般的なインドネシアの調味料で、
これをよく使うのもインドネシアの食文化の特徴です。
サンバルでご飯を炒めた「ナシゴレン 」は定番中の定番です。