インドネシアの人々の気質について

多くの民族から構成されているインドネシアの人々

インドネシアは、約300の民族集団から構成されています。
民族・地方によっても気質は違ってきますが、
多くのインドネシア人は大変寛容で穏やかな気質です。
インドネシアは親日国家でもあるので、日本人に対しても、とても親切です。
インドネシアでは怒ることはよくないこととされているため、
いつもニコニコしていて穏やかな人が多いです。

ジャワ・スンダ人の気質について

インドネシア人のうち44%がジャワ人、15%がスンダ人といわれており、
その二つの民族だけでインドネシア人の約60%を占めています。
ジャワ人・スンダ人の人々の気質は温厚で真面目なタイプが多く、
南国特有の明るさも持ち合わせています。
特にジャワ人は、礼儀正しくて遠慮深い人が多く、目上の人をとても大切にします。
実際、目上の人が食べるまで食事には手をつけません。
また、明確な回答をせず、お茶を濁すような言い回しで
「こちらの言い分は、なんとなく察してくれ」というような言動をとります。
本心を表さず、大声も出さず、積極性にも欠ける気質が特徴といえるでしょう。
このような性格になったのは、長年続いた王宮文化が原因ともいわれています。

バタック人の気質について

全インドネシア人に対して占める割合は少なくなりますが、
ジャワ・スンダ人と正反対の気質の民族もいます。
それはバタック人で、もともとはスマトラ島の北部に住む民族です。
気性が荒く積極的、はっきりとモノをいうタイプで、
ジャカルタや観光地で商売を営む人や、
インドネシアの弁護士の多くがバタック人といわれています。

華人系インドネシア人の気質について

華人系インドネシア人は全インドネシア人の約5%と少数派ですが、
インドネシア経済の約90%をこの華人系インドネシア人が
握っているといわれています。
富裕層が多く、教育水準も高いのが特徴で、
上昇志向が強く起業する人が多い経営者タイプのようです。