副詞の定義
副詞は主に、動詞や形容詞、形容動詞を修飾する連用修飾語で、名詞は他の副詞を修飾する場合もあります。
副詞を使わなければ状況説明が足りず、その場の状態や話し手の感情が伝わりにくくなってしまいます。
副詞には様々な表現がありますが、例えば状態を表す副詞には「すぐに(出発する)」「ときどき(帰る)」、そして程度を表す副詞は「とても(美しい)」「もっと(欲しい)」などがあります。
また、叙述・陳述・呼応を表す副詞には「私は決して遅刻しない(決して)」、「まるで絵の中にいるようだ(まるで)」、指示を表す副詞は「こう(する)」「そう(したい)」などがあります。
日本語は副詞が多いですが、ベトナム語でも副詞が使えれば言いたいことをスムーズに言えるようになるでしょう。
ベトナム語の副詞「とても」
ベトナム語特有の副詞に、「quá!」があります。
これは、「とても」「すごい」といった意味合いがあり、主に口語で表現されます。
実はベトナム語には「とても」を意味する単語が複数種類あり、「quá」の他にも「rất」「lắm」「khá」なども「とても」に分類されます。
しかし、ベトナムの人はこれらをしっかりと使い分けています。
「quá」は会話の中での発言であり、文として書くときには「lắm」を用います。
「lắm」は過去的な意味合いが強くなるため、その場で心を動かされたときには用いられません。
「rất」は「lắm」よりも堅い言い方で、「たいへん~」という方がしっくりきます。
「khá」は修飾している語句をマイナスに捉え、「かなり~」という表現が適しています。
ちなみに、「quá」と「lắm」は形容詞の後に接続しますが、「rất」と「khá」は形容詞の前に接続します。
副詞のニュアンスはベトナム語でなんども会話をすることで掴めるようになってきますが、感覚的な部分なので初めはわかりにくいかもしれません。
とりあえず会話をする分には「quá」だけでも通じるのでまずは会話をしてみましょう。