ベトナム語のbe動詞は「la」
中学校の英語で最初に学ぶ文法はbe動詞の「am」「is」「are」ですね。
be動詞は日本語でいう「○○は~」の「は」にあたります。
べトナム語のbe動詞にあたるのが「la(ラー)」です。
ベトナム語のカンタンなところは、全てのbe動詞が「la」であること。
例えば「I am a doctor(私は医者です)」「This is a pen(これはペンです)」などのように、英語では主語に応じてbe動詞が「am」や「is」に変化しますが、ベトナム語では全て「la」です。
先ほどの例文でいえば
「Toi la bac si.(私は医者です)」「Cai nay la bot bi.(これはペンです)」
になります。
英語では「am」や「is」にあたる部分がどちらも「la」になっているのが分かりますね。
疑問文も「la」
ベトナム語で疑問文を作る時はどうなるのでしょうか?
先ほどの例文を利用して「これはペンですか?」を英語にすると「Is this a pen?」となります。
be動詞と主語である名詞が逆転しています。
これをベトナム語にすると
「Anh co phai la bac si khong?」
となります。
詳しい疑問文の説明はここでは省略しますが、この場合も「la」が使われていますね。
be動詞のほかにも「la」がある?!
ベトナム語が難しいと言われている原因は発音です。
同じ表記の単語でも、6種類もある発音方法で全く違う意味になってしまいます。
日本語で使われる同音異義語は「雨」と「飴」、「橋」と「箸」のようにせいぜい2種類ですから、6種類の発音で単語を使い分ける習慣のない日本人にとっては馴染みがないでしょう。
今回の「la」も、発音の違いで全く違う意味になります。
音階のラ、地上スレスレの、怒鳴る、アイロンをかける、薄い欠片、葉、力尽きる、無味の、知らない、珍しい、非常に…
同じ「la」でも全く違う意味の言葉がたくさんあって驚きますね。
文法はカンタンですが発音が難しいというのがベトナム語の特徴でしょう。