インドネシア語の特徴①発音がローマ字読み
インドネシア語の特徴のひとつ目は、アルファベットの26文字は使っていますが、発音が日本語のローマ字読みでほとんどいけるということです。
例えば、日本語で「この・これ」という意味の「ini」は「イニ」と発音し、「私」という意味の「saya」は「サヤ」、「Anda」は「アンダ」と読んで「あなた」という意味、「Nasi」はご飯(米)のことで「ナシ」と発音します。
このように、日本人のローマ字読みで見たまま読めば大体大丈夫なので、比較的楽に学べるでしょう。
インドネシア語の特徴②時制・文法が楽
二つ目にインドネシア語の特徴は、時制がなくて文法も簡単なところです。
例えば「私」という意味の「saya(サヤ)」に「病気」という意味の「sakit(サキ)」をつけて「Saya sakit. (サヤ・サキ)」と言えば「私は病気です」という意味になります。
これに「昨日 」という意味の「kemarin (クマリン) 」をつければ「私は昨日病気でした」ということになるので、過去形、現在系、未来形やそれに伴った言葉はありません。
例えば日本語の「行く」は時制によって「行った」「行くだろう」といった言い方があります。
英語でも「go」が「went」や「gone」「going」と時制によって変化しますが、インドネシア語の「行く」「行った」「行くだろう」は全て「pergi (ぺギ)」で表すことができるのです。
文法に関しても、日本語の「これは何ですか?」という言葉は「これ」という意味の「ini(イニ)」に、「何」という意味の「apa(アパ)」をつけてIni apa?」と言えばよく、日本語の「何これ?」にあたる「Apa ini?」でも同じです。
インドネシア語の特徴③敬語、男性(女性)名詞がなく、複数名詞が簡単
インドネシア語の三つ目の特徴は複数名詞形が簡単なことです。
英語だと「book」が「Books」になるなど、たいてい名詞の最後に「s」をつけますが、「Boy」など最後の文字が「y」のものは、「y」を「i」に変えて「es」をつけたり、「s・x・ch・sh」で終わるものには「es」をつけたり、「Tooth 」が「Teeth」になるなど例外も多いので覚えるのも難しく苦労します。
インドネシア語は「人」が「orang 」で「人々」という複数形になると「 orang-orang 」というように同じ言葉を繰り返すことで複数形になります。
また、フランス語やドイツ語などのように男性名詞や女性名詞、中性名詞といった分類や、日本語や韓国語のような目上の人に対する言葉づかいである敬語などもありません。
そのため、覚えることも少なく、発音も見た通りで、覚えたら相手や場所など関係なく使えるので大変便利です。